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芥川賞 候補 2013 直木賞 [芸能]

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第148回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が16日開かれ、

芥川賞に史上最年長となる黒田夏子さん(75)の「abさんご」(早稲田文学5号)、

直木賞に平成生まれでは初となる
朝井リョウさん(23)の「何者」(新潮社)と、
安部龍太郎さん(57)の「等伯」(日本経済新聞出版社)が選ばれた。


黒田さんの受賞年齢は1974年に61歳で受賞した森敦さんの記録を大きく更新。
「自分の気がすむように一人でこつこつ書いてきたから、こういう書き方ができた。
今は受賞が遅くて良かった、という気持ちがあります」と心境を明かした。

朝井さんは、初の平成生まれ
 男性作家として最年少(1938年、大池唯雄さんの30歳を抜く)
 全体でも2番目の若さ(40年、堤千代さんの22歳に次ぐ)--と、記録ずくめの快挙を果たした。

 09年、早稲田大2年時のデビュー作「桐島、部活やめるってよ」で小説すばる新人賞を受賞。受賞作は、
 就活(就職活動)する大学生5人の姿を描いた長編小説。
 最近の就活事情や、ツイッターを手放せない日常を巧みに織り込みながら、
 自分が「何者」なのかに悩む若者たちの光と闇をあぶり出した。

安部さんは、94年に「彷徨(さまよ)える帝」で初候補になって以来、2度目の候補で栄冠を射止めた。
 福岡県生まれ、久留米高専卒。
 地方公務員を経て90年にデビュー。05年、「天馬、翔(か)ける」で中山義秀文学賞を受けている。

 受賞作は安土桃山時代の絵師、長谷川等伯の生涯を描いた。
 苦難の末に傑作「松林図屏風(びょうぶ)」を仕上げる主人公の「モデルの半分は自分自身」だ。
 「負け組の情念を描くことが歴史小説を書く力だった」が、本作執筆の過程で等伯の絵と向き合ううちに、
 「情念が消えていった」と振り返る。


選考委員の北方謙三さんは、朝井作品を
「非常に斬新で、現代をきちんと書いている。青春を書きにくい現代において
 『自分は何者にもなり得ないのではないか』というテーマ設定は普遍的な文学であり、才気ある作家だ」
と評した。
安部作品については「しっかりとした土台の上に成り立っており、
ベテランらしい腕を見せる、読みどころのある作品だった。
対象への向き合い方も半端ではなかったために、作品の世界が広がった」
と述べた。




 ◇第148回芥川・直木賞の候補◇

 ◇芥川賞

小野正嗣  (42)「獅子渡り鼻」                群像11月号(3)

北野道夫  (28)「関東平野」                 文学界9月号(初)

黒田夏子  (75)「abさんご」                早稲田文学5号(初)

高尾長良  (20)「肉骨茶(にくこつちゃ)」          新潮11月号(初)

舞城王太郎 (39)「美味(おい)しいシャワーヘッド」      新潮8月号(4)

 ◇直木賞

朝井リョウ (23)「何者」                   新潮社(2)

安部龍太郎 (57)「等伯」                   日本経済新聞出版社(2)

有川浩   (40)「空飛ぶ広報室」               幻冬舎(初)

伊東潤   (52)「国を蹴った男」               講談社(2)

志川節子  (41)「春はそこまで 風待ち小路(こみち)の人々」 文芸春秋(初)




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